認知症の行方不明者増加
皆さん、こんにちは。
さきほどから、なかなか強い雨が降っています。
雨の中の外出はあまり気がのりませんね。
さて、本日は認知症の方の行方不明者がここ最近増加しているという話です。
警察庁のよると、平成26年に認知症が原因で行方不明になったとして警察に届けられた数は1万783人ということです。
前年より4,5パーセントアップで、2年連続の1万人超えだそうです。
その後、無事見つかった方はいいですが、亡くなってしまった方も400人以上にのぼります。
認知症の方の徘徊等の対策としては、ご家族が見てあげるということがいいのですが、当然限界があります。
そこで、認知症の方のご家族に法律的にサポートできる制度が成年後見制度です。
成年後見は認知症の方に成年後見人という人がついて、各種介護施設との契約などを本人に代わりに行えるなど法的にバックアップするものです。
既に認知症になってしまっている方は法定後見を、認知症になる前に予防として行う場合は任意後見契約を結ぶという手続になります。
お勧めは、断然、任意後見契約の締結です。
この任意後見契約は法定後見と異なり、後見人を自分で選ぶことができます。
お子さんにしてもいいですし、仲のいい親戚の方にしてもいいですし、はたまた、近所のお友達でも構いません。
もちろん、我々、行政書士に頼まれる方も多数いらっしゃいます。
そして、任意後見契約の内容も比較的自由がきくこともあり、契約内容を一緒に考えながら、ご自分がこの先どういう風に生活したいかということを契約内容におとしこんでいきます。
任意後見契約は、最近活用される方が増えてきていますが、まだまだ浸透しているとはいいがたい状況です。
しかし、認知症になる前の備えとしては有益なものですので、気になった方はお気軽にお問合せください。
では。
名古屋で遺産相続・遺言・成年後見なら行政書士名古屋森法務事務所へ
行政書士名古屋森法務事務所
代表 行政書士 森 俊樹
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