リバースモーゲージ
皆さん、こんにちは。
今日は、風が非常に強く、車に乗っても、すごい風にあおられますね。
そして、雪もちらほら降っています。3月半ばというのに、冬に戻ったかのようですね。
さて、今日はリバースモーゲージについてお話しします。
リバースモーゲージという言葉は、最近たまに耳にする方もいるのではないでしょうか。
これは、簡単に言うと、高齢者が自分の土地・建物などの不動産を担保に、生活費に充てるお金を毎月の年金という形で受け取るというシステムです。
公的年金の支給開始年齢の引き下げや支給額引下げの一方で、高齢者の医療・介護費の負担は増えていくなかで、注目度が上がっている制度です。
持ち家を売却すれば、お金を作ることはできますが、もうその家で暮らすことはできません。
しかし、この制度を利用すると、お金を借りた後も、所有者は住み続けることができます。
通常は、亡くなるまでお金を返済する必要がないため、負債は増えていく一方ですが、利用者の死亡時に、担保とされた不動産を処分することにより、借入金を一括返済します。
このように、預貯金や年金等の収入がない高齢者であっても、持ち家を担保としてお金を借りることができ、かつ、そこに住み続けられるので、便利な制度といえます。
この制度の注意点は、契約の満期を超えて長生きすると、満期の段階で借入金の返済をしなければならないので、手元にお金がない場合は、担保に入れた不動産を売却することになります。
そして、返済時に担保物件の売却額が借入金の額を下回ると、不足分を支払わなくてはなりません。この段階では、不動産所有者に資金がないのが通常ですから、保証人や利用者の相続人が支払うことになります。
この注意点をよく考えて利用すれば、非常に有益な老後を送れるかもしれませんね。
では。
行政書士名古屋森法務事務所
代表 行政書士 森 俊樹
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